コードギアス復活のルルーシュを見た感想※ネタバレあり
公開から1週間たち、ようやくコードギアスの新作映画復活のルルーシュを見に行ってきました。
初めてコードギアスを見たのはもう10年も前で、それから1期・2期共に何度も見直したんですがここ数年は見れてなくて細かいところの記憶があいまいな状態でした。
しかも今回の映画はテレビシリーズではなく、映画でやったリメイク版の続編と聞いて
少しついていけるか不安だったんですがそこは問題なく楽しめました。
以下あらすじ兼感想です。
あらすじ
舞台はルルーシュが死んでから1年後の世界です。紛争も起きず世界には平和が訪れていましたがジルクスタン王国を訪問中のナナリーとZERO(スザク)がテロに遭いナナリーは攫われ、スザクは捕虜となります。
場面は変わりC.C.へ。
C.C.は最終話以降馬車で旅をしていて、馬車の中ではナナリーがテロに巻き込まれたことを知らせるニュースとそれを見るルルーシュの姿がありました。
早々に登場したルルーシュですが肉体はC.C.によって再構築されたものらしく心はCの世界にあるため抜け殻状態で廃人のようになっていました。
ルルーシュの心を取り戻すため、再びCの世界にアクセスすることを目的に旅をしているC.C・ルルーシュと、ナナリー救出のためのロイド率いる超合衆国の調査員(咲世子・カレン)がジルクスタン王国に集結し王国を相手に戦うのが映画のざっくりとした内容です。
感想
まずストーリーに関してはかなり駆け足だったと感じました。
タイトルは復活のルルーシュですが、生存に関しては終盤まで引っ張るのではないかと思っていたので、冒頭のルルーシュ登場からの、Cの世界アクセス後の心を取り戻すまでの展開の速さには驚きました。
その後のギアスをかける流れ、指揮官としての戦術は健在でそちらはテンポよく見ることができて満足です。
またせっかく冒頭から登場したのであればルルーシュが生きていたことに関する周りの心情をもっと深堀してほしいなと思いましたが2時間という縛りの中だけでそれをやるのは厳しいですね。
アッシュフォード学園生徒会メンバーとの絡みは個人的には欲しかったところです。
上映後ツイッターを見ていたら多く反応があったルルーシュの性格の変化について。
ナナリーへの愛は相変わらずでしたが、最終的には一緒に暮らそうというナナリーを拒みC.C.と生きていくという選択は今までのルルーシュから考えれば意外というほかありません。
ですが死の覚悟を持ってゼロレクイエムを遂行したルルーシュにとって、今生きているのはイレギュラーのようなものなので、立派に成長したナナリー、全てを託したスザクに今更干渉するべきではないという決意なのだと感じました。
コードギアスシリーズを通してルルーシュは敵・見方が入れ替わりでしたが最後まで味方でい続けたのはC.C.であり、そんなC.C.と今後を歩んでいくという選択肢は僕にはしっくりきました。
総評としてはかなり満足しています。
ルルーシュ生存説を唱えていたファンの夢が叶ったような作品です。
当時ファンだった方はぜひ。
自己啓発本を読んで得たもの
小学生時代、僕は比較的本が好きな少年でした。
学校の図書館でよく本を借りていましたし、休日も地元の市立図書館に結構な頻度で行ってました。
確か児童向けのファンタジー小説を読むことが多かったと思います。
そんな僕ですが中学に上がったころからめっきり本を読む習慣はなくなり、大学卒業に至るまで本は読まず終いでした。
去年の4月社会人となった僕は、会社の辞令でとある地方へと転勤になりました。
慣れない土地での生活、職場での人間関係、想定とは違う仕事内容、あらゆることに疲弊し、同期や学生時代との友人とも離れた土地で暮らす僕はただただ仕事への不満を自分の中で募らせるばかりでした。
電通での過労死が記憶に新しく、元々社会人にネガティブなイメージしか持ち合わせていなかった僕は早くこの環境に順応しなくちゃいけない、この割り切れない思いを堪えて時には酒なんかの力を借りながら気持ちを慣らしていくのが社会人なんだなと徐々に自分を納得させていました。
そんな中で藁にもすがる思いで手にしたのが自己啓発本でした。
僕は長きに渡って読書から離れていましたし、ましてや自己啓発というジャンルも元々は快く思ってませんでした。
基本的に意識低く生きてきた僕は自分を「啓発」するというなんだが意識の高く感じる言葉に対して抵抗感があったからです。
それでも今の現状を変えたくて、勢いのまま本をレジに運び買うことに決めました。
いざ読んでみると当時精神的に参っていた僕には今の気持ちに寄り添ってくれるかのような本の内容がとても刺さり一気に視界が開けたような、そんな感覚になりました。
啓発本の効果はすごく、日曜日の夜はいつもなら明日からの仕事が頭をよぎり、どんよりとした気分で迎えるのが当たり前でしたが本に書いてあるテクニック、心のあり方を試そうと思えると不思議と前向きな思いで月曜日を迎えることができました。
そしていざ出勤、前向きな気持ちで仕事に臨むも啓発本で手に入れた付け焼刃のテクニック、自信なんかすぐ吹き飛びます。
というより意識していられないんです。会議、資料作り、お客さんとの打ち合わせ、仕事を1つのコマで区切ったときに向かう意識は上司からの指示、それに対してどう仕事を進めていくかということです。
そこに昨日読んだ本への意識はありません。
1日が終わり家に着く頃には出勤前に手にしていた仕事への前向きな思いは見事に消滅しています。
(起きたらまた仕事・・・辞めたい・・・)
そんな気持ちに逆戻りです。
そうしてまた迎えた休日、僕は本屋に走り別の自己啓発本を探します。
読んだ直後は同じく気持ちを高めてくれ仕事への前向きさを取り戻させてくれました。
そこからの結果も同じく、いざ仕事へ向かえばその気持ちは消滅します。
そんなことをずっと繰り返し部屋には本が積み重なっていきました。
月に自己啓発本を4~5冊読む僕には本に書いてある内容はアプローチは違えど書いてあることにさほど違いはないととっくに気づいていました。
それでも読むのをやめられなくて、本を読んだときに湧き出る気持ちの高鳴りを得たくて、買い続けました。
当時の僕には精神安定剤のようなものだったのです。
それから今現在、僕は新卒で入社した会社を辞め年明けから転職先の企業で働いていますが自己啓発本の類は一切読んでいません。
読み返すと教訓のようなものは得られますが、当時のような感情の高まりは得られませんでした。
ツイッターで自己啓発本はエナジードリンクのようなものだ。というツイートを見ましたが、言いえて妙だなと思います。
テスト勉強中に飲むエナジードリンクはとてもパワーを与えてくれ、やるぞという気持ちになります。
ですがその効果に継続性はなく時間がたてば元通り。
これと同じことが言えるのが自己啓発本です。
精神が不安定だった僕にはとてもパワーを与えてくれましたが効果は長続きしませんでした。
結局今の僕は自己啓発本を読まずとも気持ちが沈むことなく日々を過ごせていますし、
ここから得た教訓は嫌なことがあるのならば自分の気持ちを変えるといった精神論的なことではなく、環境そのものを変えてしまうのが1番効果的ということです。
嫌なものは取り除いてしまえばいいんです。
最終的に自己啓発本に対して否定的になってしまいましたが僕はこれによって
本を読むというすばらしい習慣を得ました。
転職後はweb系のエンジニアとして働いているのですが技術系の参考書なども抵抗なく読めますし、休日も積極的に本から知識を取り入れています。
またビジネス関連の知識も蓄えたいので本から知識を得ていて、本を読んでいなかった頃よりずいぶんと良質な知識を蓄えることができていると感じています。
今はネット上で無料で簡単に情報を得られる時代ですが真偽のはっきりしないあやふやな情報も多く、全てを鵜呑みにすることはできません。
本は一冊1500円ほどの価格帯(技術書だともっと高い)が多いですが得られる情報の質は高く費用対効果は素晴らしいです。
自己啓発というジャンルからは離れてしまいましたがそこから得た読書という習慣はこれからもどんどん活用していきたいです。